洗口液
こんにちは!
歯科衛生士の町田です!
今日は、洗口液についてお話ししたいと思います。
洗口液は、主にボトルに詰められ販売されていて、
マウスウォッシュ、デンタルリンス、デンタルウォッシュなど呼ばれているものです。
洗口液は、基本的には歯磨きをした後に使います!
しかし、実は歯磨きの代わりにはなりません。
洗口液を使えば歯磨きをしなくてもいい、というわけではないのです。
歯磨きとセットで洗口液を使うことで、むし歯や歯周病の予防にとても効果的です。
むし歯や歯周病は、歯の表面に付着した細菌の塊(プラーク)による感染症です。
これらは、時間と共に様々な種類の細菌が形成した膜状の集合体で、細菌を外敵から守るバリアの役割を果たします。
プラークは細菌が歯に付着してからおよそ48時間が経過するとつくられ、取り除いても時間がたつと再び形成されます。
洗口液に含まれる殺菌成分は菌に対して有効ですが、プラーク内部の奥底にいる菌には成分が届きづらくなってしまいます。
そのため、先に歯ブラシで物理的にプラークを壊し、内部の菌に洗口液の殺菌成分を届きやすくすることが理想とされています。
ですが、歯を磨く時間がなかったり、外出先などで歯磨きが出来ないときもあると思います。
そんな場合も、洗口液で口をすすぐことは効果的です。
しかし洗口液はあくまで歯磨きの効果を補う、補助的な役割のものと考えるべきものです。
歯磨きから時間がたつと、洗口液だけでは殺菌成分が効果を発揮しにくくなります。
歯磨きから時間を空けずに使用することで、洗口液だけでも殺菌作用を発揮します。
また、ラベルに記載された時間(20~30秒)しっかりすすぎましょう。短いと効果が発揮されないこともあります。
あくまでも、普段の歯磨きの仕上げとして、歯磨きから時間を置かずに洗口液を使いましょう。
最後に、洗口液には様々な種類があり、その効果も厳密にいえばそれぞれで異なりますが、配合されている抗菌剤の性質によって、大きく二つに分類することができます。
・歯磨きとセットで使う時
・歯磨きが出来ないときに使う時。
この場合、それぞれの使い方に合わせた洗口液を選ぶと、より効果的です。
殺菌成分には主に、「付着」と「浸透」の2種類があります。
歯磨きの後に使う場合は「付着」タイプを。
グルコン酸クロルヘキシジン、セチルピリジニウム塩化水和物、ベンゼトニウム塩化物などの成分を含むもの。
歯磨きが出来ない場合は「浸透」タイプを。
エッセンシャルオイル、ポピドンヨードなどの成分を含む物がお勧めです。
一見同じように見える洗口液も、使い方に合わせたタイプがあります。
ご自身の生活スタイルに合わせた洗口液を使いましょう。
何かございましたらぜひ、お気軽にご相談ください!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
衛生士 町田