印象(歯の型取り)について
こんにちは。
夏が終わりそうで、少しずつ涼しくなってきましたね。
秋といえば、食欲の秋!
美味しいもの食べた後は、しっかり歯を磨いて、虫歯予防をしていきましょうね!
さて、「印象」をご存知ですか?
印象とは、歯科では歯型を取るという意味です。
そこから石膏で歯の模型を作り、技工士さんが詰め物や被せ物を作ってくださり、皆様のお口の中にセットされていくのです。
印象は、当院では2種類あります。
1つ目は、アルジネート寒天連合印象です。
一般的な印象材料で、適度な粘度のため口腔内での不快感が少なく、操作性が良く、早く固まるという特徴があります。
しかし、水分が多く含まれているので経時的に蒸発するため、収縮・変形しやすいというデメリットがあります。
よって、詰め物や被せ物の適合の誤差が生じやすい印象材になります。
ピンクの粘土のような冷たい材料で、一度はこのアルジネートで印象をとったことがある方が多いのではないでしょうか?
2つ目は、シリコーンゴム印象です。
シリコンは、日用品や医薬品、接着剤等いろいろなものに用いられていますが、実は歯の印象にも使われます。
シリコーンゴム印象材は、硬いものから柔らかいものまで様々あり、水を含まないため経時的な変形を抑えられます。
しかしアルジネートより固まる時間が2倍以上かかります。
シリコーンゴムは寸法安定性に優れ、精度の高い型取りができます。
当院ではそれぞれの印象材の特徴を踏まえ、型取りをしています。
また、トレーも様々なサイズを用意しているため、患者様に合わせた型取りをしています。
何かわからないことがあれば、お気軽にご相談ください!
歯科医師 野田