先天性欠如(欠損)
こんにちは!
皆さん、生まれつき何らかの原因により永久歯の数が足りない”先天性欠如(欠損)”をご存知ですか?
日本小児歯科学会の調査では、そのような子どもが約10人に1人いることがわかっいるそうです。
先天性欠如があるかどうかはレントゲンを撮ると調べられます。
例えば乳歯が生え変わらない、すきっ歯が気になるなどの患者さんがレントゲンを撮ると、もともと永久歯がなかったということがあります。
ちなみに先天性欠如がよく発生するのは第二小臼歯(前から5番目)と側切歯(前から2番目)だそうです。
↑前から5番目の歯が先天性欠損しています
通常、永久歯が骨のなかで育ち始めると、その場所にある乳歯の根が永久歯により圧迫吸収されて抜け落ちます。
ですが、永久歯が欠如していると乳歯の根が吸収されず、大人になっても乳歯が残ることがあります。
この乳歯をできるだけ長持ちするようケアすることが大切なのですが、乳歯は永久歯よりも歯根が短く弱いため、30代~40代で抜けてしまうことが多いです。
乳歯が抜けたあと、歯並びや噛み合わせなどに影響がある場合は治療を検討いただくことになり、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで補うのが一般的です。
そのほか、矯正歯科で歯並びを整える方法もあります。
治療方法はいろいろとあるので、ドクターと相談しながら決めていくことになります。
先天性欠如に限らず、歯がない状態を放置すると見た目や食事に影響を与えるほか、周囲の歯や骨に問題が生じることもあるので、早めにご相談いただくことをおすすめします!
心あたりのある方はぜひ検査にいらしてくださいね!
受付 金子