歯磨き粉の選び方
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みなさんこんにちは!
歯科衛生士の片石です。
みなさんは歯磨き粉を選ぶときはどのように選んでいますか?
歯磨き粉にも種類(成分)によってさまざまな効果がみられます。
その成分と当院で取り扱いのあるおすすめの歯磨き粉を下記にまとめてみました!
基本成分
①清掃剤(研磨剤)
→細かい粒子で歯の汚れを落とす役割
・無水ケイ酸
・リン酸水素カルシウム
・炭酸カルシウム etc
※歯の表面が傷ついている方や知覚過敏症状が強い方などはとくに
長時間強いブラッシング圧をすることは注意しましょう。
②発泡剤
→歯磨き粉を泡立たせる役割
・ラウリル硫酸ナトリウム
研磨剤、発泡剤が苦手な方はペーストタイプの歯磨き粉ではなく、
ジェルタイプ(ゼリー状)のものを使用しましょう。
③湿潤剤
→歯磨き粉に湿り気を出す役割
◎お口の中の乾燥が気になる方にはとくにこの成分が入っているものを選ぶと良いです。
薬用成分
①フッ素
→歯の再石灰化の促進や歯質耐酸性向上によって虫歯の予防をする役割
・モノフルオロリン酸
・フッ化ナトリウム
※フッ素の濃度(ppm)によって使用できる年齢の幅が異なります。
フッ素濃度が基準よりも高いものを使用すると急性中毒やフッ素症を引き起こす可能性もあります。
1000ppm
歯の生え始め〜14歳
1500ppm
15歳以上
②抗炎症剤
→歯肉炎や歯周病による出血や炎症を防ぎ、血流の促進によって歯周病を和らげる
・グリチルリチン酸(消炎)
・トラネキサム酸(出血抑制)
・酢酸トコフェノール(血行促進)
③知覚過敏
・硝酸カリウム(知覚過敏の抑制)
・乳酸アルミニウム(象牙細管の封鎖性)
④着色を防ぐ成分
→歯石やステインに効果的
・ポリリン酸
・ピロリン酸
→タバコなど強いステインに効果的
・ポリエチレングリコール(PEG)
このように成分によってそれぞれ役割が異なるので、
自分に合った歯磨き粉の成分を見つけていきましょう!