審美歯科

審美歯科は根本的な治療とは異なり、歯本来の機能性はもちろんのこと、それに加え「美しさ」を求めた治療を行います。

一般的な治療は、疾患に対する対処や治療が最優先になるため、見た目の美しさはどうしても、二の次になりがちです。
しかし、歯科医療技術の発展とともに、人々が求める歯科医療への理想にも、徐々に変化が生じてきているのも事実であります。

このように、美しさを求めることが当たり前になりつつありますが、一般的な歯科医療では実現することは難しく、美しさを求める患者様の橋渡しとなるのが審美歯科による治療です。

歯は口元を印象付けるものです。
審美歯科では、その印象をも左右する重要な「歯」を一から作製するため、患者様と綿密なカウンセリングを実施しております。
治療内容の確認、メリットはもちろんのこと、デメリットまですべてをご案内させていただき、患者様にご納得いただいたうえで治療へと進めて行きます。

当院ではまず、口元に馴染む自然な仕上がりの被せ物を作製するためにも、審美歯科の前段階として、お口の中の環境を整えることから本格的な審美治療を開始します。
稀に被せ物の作製を急がれるケースもありますが、長い目でみたときにお口の環境を整えてからが望ましいでしょう。

口元を美しく見せる黄金比があるのを、ご存知でしょうか。
当院で特に重視するのが「歯のゴールデンプロポーション」です。

前歯を綺麗に見せたい場合、歯の形や色ばかり注目してしまいがちです。
しかし当院では、お顔全体のバランスを加味した被せ物を作ることが、口元の美しさにつながるとの考えております。
そのため、被せ物の大きさや、形、色、はもちろんのこと、お顔全体のバランスを患者様と確認しながら作製していきます。

「歯のゴールデンプロポーション」の比率は以下の通りです。

・中切歯（幅1.618）
・側切歯（幅1）
・犬歯（幅0.618）

口元を正面からみたとき、左の犬歯から右の犬歯までの歯の幅の黄金比率となります。
左右対称に配列することで、バランスの取れた美しい歯となり、被せ物が口元にナチュラルに馴染んでいくでしょう。

当院の審美補綴では、熟練した優秀な技工士と密に連携しているため、仕上がりが美しいだけではなく高い機能性（正しい噛み合わせ）を回復できます。

また、一般的な被せ物であった場合、そのすべての工程を肉眼で行うことがほとんどです。
そのため、僅かなずれが生じるケースもあります。また、そのほんの僅かなずれから生まれた隙間に、虫歯菌が入り込み、被せ物の下で虫歯を進行させることもあります。

そのため当院では、僅かなずれもカバーしていけるように、型取りの段階からマイクロスコープを使用した精密審美補綴も行っています。
マイクロスコープは外科手術などで使用する高性能な機器であり、肉眼だけでは限界であった治療を可能にします。

歯をよく磨いたり、歯科医院で歯のクリーニングを受けたりしても、歯の色が白くならないとお悩みではありませんか？
歯のクリーニングでは、歯の表面に付着したステイン（着色汚れ）を除去することができます。
しかし、歯のクリーニングは歯本来の白さに戻すことができたとしても、歯自体の色を白くすることはできません。

そこで活躍するのが、当院でも実施している「ホワイトニング」です。
さまざまなホワイトニング商品が各メーカーから発売されていますが、それらとは異なり、歯自体の色を白くしていくことが可能です。
希望の白さに調節できるので、自然な仕上がりから、白さを極めるなど、オリジナルにカスタマイズしていけます。

歯の表面を薄く削りべニア板のように薄く、歯の形にかたどったチップを貼り付けます。
歯の色なども周囲と馴染む色を選べるので、自然な仕上がりとなります。

かし、あくまで人工物を貼り付けたものになるため、定期的なメンテナンスが必須となります。

【ラミネートべニアはこんな人におすすめ】

・前歯の色が気になる
・前歯の形が気になる
・時間を掛けずに歯の色を変えたい
・前歯だけすきっ歯
・前歯がガタガタ

健康な歯を削る必要があるため、カウンセリング時にはメリットだけではなく、デメリットも一緒に確認しましょう。

ガムピーリングとは、本来のきれいなピンク色の歯ぐき（歯肉）に戻すための審美治療法です。
特殊な薬剤を歯ぐきに塗ることで、歯ぐきの表面が一層はがれてきれいな歯ぐきになっていきます。

歯ぐきの黒ずみの原因として、喫煙や力みすぎた歯磨き、口呼吸の習慣などが挙げられます。
これらはメラニン色素を沈着させることで、歯ぐきの黒ずみを引き起こします。

【ガムピーリングはこんな方におすすめ】

・タバコを吸っている方
・ホワイトニングやセラミックをしても口元が明るくない
・接客業をしている
・力の入れすぎや、過度な歯磨きで黒ずんでしまった

当院の審美歯科では、定められた範囲の保険診療では受けられない、機能性と美しさを追及した診療を受けることができます。
例えば、保険診療の範囲内で作製する被せ物は、選べる色が限られています。
そのため、天然歯の中で色が浮きやすく、目立ちやすい傾向があります。
結果として、天然歯に馴染む色合いの被せ物を希望される患者さまには、物足りない仕上りとなります。
その際に、審美歯科治療が必要になります。
自由診療に縛りはないため、ご自分の天然歯にあった、自然で美しい被せ物を作製することが可能なためです。
失った歯の機能だけでなく、美しさも手に入れられる審美歯科治療について、ぜひ当院でお尋ねください。

横浜エス歯科クリニック院長
栗野 裕司